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小児矯正で使用する装置

当院の小児矯正では、できるだけ取り外しのできる矯正装置を使用しています。
小児矯正で使用する装置

取り外せない固定式の矯正装置を装着していると、大人でも歯磨きが難しくなり、虫歯のリスクが上がります。ましてや歯ブラシの扱い方に慣れていないお子さんなら、なおさらといえます。

できるだけ虫歯のリスクを避けたいから
もちろん、歯磨き指導も行いますが、小さいお子さんにとって完璧に歯磨きをマスターするのは至難の業。さらに、お子さんの虫歯は非常に早く進行し、あっという間に細菌が神経まで到達してしまいます。このような観点から、当院では、できるだけ取り外せる装置を選択しています。

なお、症例によっては固定式の装置で治療が必要な場合もあります。そのような場合は、虫歯の予防処置を念入りに行いながら矯正治療を進めます。

子供の矯正で使う矯正装置

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)●対象:3歳~8歳くらい
●使用期間:約1年前後
●反対咬合(受け口)の治療に使用する
●取扱いが簡単

透明なマウスピース型の矯正装置で、反対咬合(受け口)の治療に使用します。対象となるお子さんは3歳~8歳くらいで、装着したまま就寝します。歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)は筋機能訓練装置とも呼ばれ、口周囲の筋肉のバランスを整えながら舌の位置を正しい位置に戻し、噛み合わせを改善していきます。

使用期間は保定期間も含めて約1年前後で、早ければ使用後3ヶ月程度で反対咬合の改善が見られます。なお、3歳のお子さんでも簡単に取り扱いができますので、ご家族と一緒に使用方法を指導いたします。

拡大プレート
拡大プレート●対象:小学校3年生前後
●使用期間:1年から1年半程度
●子供の矯正治療では多く使用されている

取り外しができるプレート(床)で歯の移動と、顎の骨の拡大を行う装置です。歯を正しい位置に動かし、併せて歯の土台も正しい大きさに広げていきます。装置にはスクリューが装着されていて、スクリューを回すことによって、歯並びの幅を広げたり歯を動かしたりします。

小学校3年生前後から開始し、使用期間はおよそ1年から1年半程度です。シンプルな構造ですが、治療効果の高い装置として子供の矯正治療では多く使われています。

急速拡大装置
●対象:15~16歳前後まで
●自分で取り外すことができない
●上顎が狭窄している症例に使用する

上顎の歯並びの幅を短期間で拡大する装置で、自分で取り外すことはできません。歯が並ぶスペースを広くすることができ、永久歯の非抜歯矯正の可能性が高まります。上顎が狭窄している症例に用います。

上顎骨が十分に固まっていない15~16歳前後まで使用することが可能です。大人では殆ど使用されない装置です。

バイオネーター、ツインブロック、FKO
●出っ歯や受け口、過蓋咬合の治療に使用する
●治療開始前の精密検査が重要

顎の成長のバランスを整える、取り外しのできる矯正装置です。出っ歯や受け口、過蓋咬合を改善します。出っ歯にも受け口にも使用する、というと違和感が有るかも知れませんが、装置の設計を工夫することにより、どちらにも使用できます。ただし、上下分離型のツインブロックは受け口には使用しません。

ヘッドギア
ヘッドギア●対象:小学生~中学生時の成長期
●成長が強すぎるために起きる上顎前突の治療に使用する
●取り外しが簡単にでき、就寝時および自宅内で装着する

ヘッドギア上顎(あご)の成長が強すぎるために起きる上顎前突(出っ歯)に適応し、上顎第一大臼歯から後方に力をかけ、頭部から後ろに引っ張るようにして装着します。取り外しが簡単にでき、就寝時および自宅内で使用します。

力のかけ方によって上顎の成長を抑えたり、あるいは上顎の奥歯を後方に移動させます。力の加え方を調整していきながら顎の成長をコントロールします。

装置の使用時間によって治療効果が左右されますが、ご本人とご家族の協力が得られればとても効果的な装置です。主に小学生~中学生時の成長期に使用し、上顎の成長・上奥歯の位置がコントロールできれば、永久歯列期の上顎前突の治療において抜歯をしないで治せる場合があります。

フェイシャルマスク
●対象:小学校低学年から開始
●使用期間:約1〜3年間
●受け口の治療に使用する
●取り外しが簡単にでき、就寝時および自宅内で装着する

上顎(あご)の成長が悪いことが原因でなる受け口の場合に使用します。おでこと下顎の間についている金具に上顎を前方に引っ張るゴムを取り付けます。これにより、上顎を前方に成長誘導することで受け口を改善します。

小学校低学年から開始し、およそ1〜3年間使用します。取り外しが簡単にでき、就寝時もしくは自宅で装着します。

永久歯列期(中学生~)に使用する矯正装置

永久歯列期(中学生~)に使用する矯正装置永久歯列期(歯の交換期以降)では、基本的に成人矯正と同じ装置を使用します。

子供の矯正治療と大人の矯正治療との大きな違いは、子供は体も顎(あご)の骨も成長途中であるということです。そのため成長を十分に考慮した治療が重要になります。

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